みなさんこんにちわ。約4年ぶりのプレイ日記作成となります、すふぃあです。
    ブランクが半端ない上に、昔のような勢いある文章が書けるか不安ですが、
    最後まで読んで頂ければ幸いです。


    【2024/4/12 追記】
    まさかのVer1.40更新が入り、いろんな部分が改善されました。
    新バージョンの改善要素などを追記していきます。


    さて、今回お送りするタイトルは、「超古代兵器ホリー」というゲームです!





    英語タイトルが"Ancient Weapon"ということでとってもアンシャント味が感じられます。


    何故このようなタイトルを?と疑問に持たれる方もいるかもしれません。
    なんせこのゲーム、発売日がまだ一週間前です。レトロゲーではありません。
    ただアンシャントという名前に興mとてつもないユニークゲームのオーラを感じたので、
    挑戦することになりました。


    少しだけ話は逸れますが、最近筆者はとある方のゲームプレイ配信をよく見ています。
    その方はSASさん。なんとあのアンシャントロマンのRTA走者としてRTA in Japanに出たこともあるという、
    ユニークゲームの猛者です。
    その方が先日、このゲームを配信プレイされてまして、それを見て筆者も走ってみようかと思った次第で。
    なんか興味引かれましたしね!勿論府の意味で


    ストーリーはこんな感じです。  (公式サイトより)




    遥か昔、人がまだ高度な文明を発展させていたころ、世界を巻き込んだ戦争が起こった。

    数多くの兵器が産み出される中、1人の少女の姿をした自律型兵器が完成した。
    その腕はムチとなって地を割り、あらゆる建物をなぎ倒し、次々と人を殺める赤い目をした少女。

    人は少女を「ホリー」と名付け、そのあまりの力を恐れ、地中奥深くに封印した。

    数万年の時を経て、深く暗い魔法遺跡の底で眠りから覚めたホリーが最初に感じたことは、
    人間への抑えきれない恨みの感情だけだった。

      「ヒトゾク、コロス」

    兵器機能は低下し、地面や壁を多少壊すことしかできない、再生したばかりの少女。
    ホリーの地上を目指す復讐劇がはじまった。



    プレイヤーの分身として操作するのは、このホリーというロボットの少女となります。
    人間を忌み嫌い、時代を超えて蘇った彼女を操作。
    最下層となる第10階層から10フロアのダンジョンを乗り越え、地上を目指すというものになります。

    ジャンルは「ダンジョンクロウル」。
    大体ローグライクゲームと思って頂いて結構です。
    敵をなぎ倒しながらアイテムを入手し、目的を達成するといった流れです。


    本作最大の特徴は、穴を掘って敵を落とすというところにあります。
    ホリーは超古代兵器。一瞬で地面に大穴を空け、一瞬で埋めることができるという能力を持ちます。
    他の攻撃と違って「掘る」「埋める」という2アクションを要しますが、
    決まればどんな敵でも確殺できるという、凄まじい攻撃力を誇ります。


     


    地面にはカーソルが表示されており、ボタンを押すとこのマスに大穴が空きます。  
    ここに敵を落として、もう一度落とすといった感じですね。  
    まあこのカーソル、よく迷子になったりするのですが。    


    【評価点】  

    ●単純なゴリ押しじゃ利かないアクション  

    本作の主人公であるホリーですが、超古代兵器とは名ばかりで、一騎当千できるほどの戦闘力はなかったりします。  
    敵に囲まれれば普通に倒されますし、一撃で敵を倒せるほどの火力は有してません。
    正面突破のゴリ押しでいこうと思えば、たちまちバラバラにされてしまうことでしょう。

    しかしこのホリー、穴を掘ることができると先ほど書きました。
    勿論、地面を側面に掘る(ブロックを破壊)することも可能です!





    正面から行くと最短ですが、破壊ターゲットと向かう際に必ず敵に気付かれます。  
    但しブロックを壊しまくり、迂回行動して背後から強襲すれば、
    正面突破より短い時間、少ないロスでターゲットを破壊することもできます!

    腕に自信があれば正面から。安全策を採るなら迂回で。
    こういうルート取りを考えるゲームは好きだったりします。



    ●キャラデザと声優

    とりあえず可愛ければヨシ!!  

    無口なキャラクター性故にパターンはそこまで多くないですが、声優さんは頑張ってると思います。
    何故かスタッフロールからハブられてますが。


    【問題点】

    どっちかというとこっちの方が厄介ですが……


    ●名ばかり超兵器
    先ほどホリーは言うほど高い性能を持ってないと書きました。
    確かに穴掘りは決まれば確殺ですし、遠距離攻撃も持参してます。
    しかしこの子、囲まれるとすんごく脆いです。

    いえ、一応近接攻撃はあるんですよ……?
    正面、ナナメ左、ナナメ右という3方向に当たり判定のある近接攻撃が。
    ただ、ホリーは細かく動作するのに対し、当たり判定は下のブロック単位で発生しているのか……





    当たり判定は割とガバいです。


    しかも3スクエア同時に当たり判定が発生するのではなく、順番で発生します。
    しかしその時に発生する当たり判定は、その時いたホリーの位置を基準にポイントが決まるため、
    移動しながら攻撃をしかけると、当たり判定がスッカスカで全然敵に命中しません。
    手に持ってる鞭の演出は割と飾りで、鞭の先端の位置と当たり判定は正直連動していません。
    1回の横振りで発生する当たり判定はおそらく計3ブロック分だけです。
    【2024/4/12 追記】
    steamのアップデート内容に記載がありませんが、当たり判定が明らかに良くなりました。
    スッカスカだった当たり判定に密度を感じる当たり判定の密度ってなんだようになりました。


    対ナナメでもこの黄色枠くらいには攻撃が届くようになり、ある程度プレイヤーのイメージ通りに攻撃が命中するようになった気がしました。


    じゃあ足を止めて殴ったらいいかって?
    ホリーちゃんあんまり耐久力高くないんですよ。回復手段も乏しいですし。
    悠長に戦っていたら簡単にスクラップになります。


    あと先ほどホリーはブロックを破壊できると書きましたが、この近接攻撃でも破壊出来ます。
    但し中から無傷の敵がコンニチワすることもありますが。
    遠距離攻撃で一体ずつ仕留めていけば問題ないのですが、この攻撃は3スクエア分。
    つまり破壊出来るブロックの量も3倍で、敵が発生する確率も単純に3倍です。
    何も考えずにブンブン振り回すと、気がつけば周りは敵で囲まれることに……
    体力管理がシビアになる後半になればなるほど、使われなくなっていく攻撃です。


    まあ近接範囲攻撃がこの使い勝手の悪さなため、必然的に敵を釣ってタイマンで戦うか、引き撃ち戦法に限られます。
    超兵器の割に戦い方は超絶地味です。
    無双ゲーのような爽快感を求める方には合いません。


    ●操作性が悪い
    キーコンフィグは細かく設定でき、キーボードでもコントローラーでもプレイ可能ですが、
    操作性はけしていいとは言えません……

    ホリーが掘った穴に、自ら入ることもできます。
    ここに入って敵の攻撃をやりすごすなんてことも出来ますが、だいたいの場合はうっかり入ってしまったケースが多いでしょう。
    ジャンプアクションもできるので、こっから脱出したいところなんですが……





    ジャンプ力が足りなくて出れないことがあります。
    自分の作った穴から出られないって、どんな気持ち……???


    一応、小ジャンプと大ジャンプがあるらしいんですよ……
    ただ、大ジャンプになる条件が今一つわからず、ボタン長押しとかで変わるわけではなさそうです。
    よって、穴に入ってしまった場合ボタン連打による運ゲーが要求されます。
    腕とメンタルに良くないです、この仕様。


    【2024/4/12 追記】
    Ver1.40でこの理不尽仕様は改善され、確実に穴から出られるようになりました。
    ジャンプする時に壁にひっかかっていたのが原因だそうです。



    あとこれは自分だけかもしれませんが……
    コントローラで操作する場合、左スティックでホリーの操作をするのですが、向きまでは変わりません。
    その代り、右スティックを動かすことで向きを8方向に変えることができるのです。
    つまり、右スティックに触れなければ向きを固定したままホリーを上下左右に動かすことができるはずなのですが……
    時々何故か勝手に向きを変えやがることがあります。
    理由はマジでわかりません。
    これのせいで、想定外の壁を破壊してしまい、コンニチワした敵から不用意な一撃を貰うなんてことも……
    割と理不尽です。


    ●デスペナが地味に痛い

    本作は最下層の第10階梯からどんどん登っていき、最も地上に近い第1階梯を突破すればゲームクリアとなります。
    クリア条件は、上記画像で破壊ターゲットと書いた「ゲート」の破壊、及び「スレイヤー」と呼ばれるボス個体の全滅、双方の達成です。
    クリアする前にホリーのHPが0になったり、若しくは「祭壇」と呼ばれる本拠地をスレイヤーに破壊されると、ゲームオーバーとなります。
    コンティニュー回数制限はないですが、ゲームオーバーになった場合、元いた階梯から一つ戻されてのリトライとなります。
    後半になればなるほど、1フロア攻略に必要な時間が長くなり、最後の方になると30分以上かかるため、
    うっかり倒されてしまうと1時間程度のロスになりかねません。
    ホリーちゃんは名ばかり超兵器なので、囲まれたら簡単に破壊されます。
    何回も倒されて気がつけば数フロア戻されたなんてことも……

    時間以上に気力というかモチベのキープが難しいかもしれません。


    ●俺のターン!ドロー!スレイヤーを3体同時召喚!!

    先ほども書きましたが、スレイヤーというボス的な強個体が存在します。
    「ゲート」から一定時間で召喚される、対ホリー用兵器です。
    その屈強な腕から振り下ろされる攻撃は、一撃でホリーのHP(最大16)を3つ程度奪っていくこともザラです。
    そのくせこのゲーム、ダメージを被弾した直後の無敵時間が存在していないため、
    殴られるときは割と一方的です……



    【2024/4/12 追記】
    Ver1.40で修正が入り、被弾直後の無敵時間が追加されました。
    体感なのですげーアバウトですが、約0.5~1.0秒程度と思われます。
    集団戦闘のゴリ押しという選択肢が増えたのと、ジェットストリームスレイヤーによるワンパン(三重攻撃)即死がなくなりました。


    また、スレイヤーは左腕に盾を持っており、遠距離攻撃を無効化・反射してくるという厄介な能力を持っておりまして、
    破壊手段が実質穴埋めしかありません。
    但し一つの穴に最大1匹しか入らないため、できる限り1vs1で戦いたいところなんですが……
    「ゲート」から生み出されるインターバルは常に同じというわけではなく、
    残数が減れば減るほどそのペースは早くなってきます。
    一番酷かったのは、3体重なった状態で祭壇間近まで来てた光景を見ました……
    3体同時はやめろ!鬼畜の所業か!!


    【総括】

    難易度ノーマル、総プレイ時間7時間40分でクリアしました。
    かなりじっくりかつチキンプレイなので、時間かかった方ではあります。
    SASさんは4時間でクリアされてましたしね……

    とりあえずプレイヤーに対して優しくない要素がてんこもりで、
    被弾時の無敵時間が無いのも相まって、爽快感を感じにくいです。
    あと合計10フロアしかないのもあって、敵も7種類くらいしかいません。
    常に同じ敵と戦ってるという印象を持つのではないでしょうか。

    一応グラフィックはそれなり。進行に影響を及ぼすレベルの致命的なバグはない。
    そんなこんなで絶望レベルという程ではないですが、他の人にお勧めしづらいのもまた事実ですねえ……
    ユニークゲームに耐性のある方ならあるいは……?といったところでしょうか。
    2,000円もしないゲームではありますが、これに価値を見いだせるかどうかはかなり個人差があるでしょう……

    ただ、ブロックの耐久力とかちょっとの変化で良くなりそうな気もあるのですよね。
    ゲームのバランス調整の難しさとも言うべきなのかもしれませんが、
    販促漫画の状況も見て、アップデートも含めた開発はまだ続いてる感があるので、
    バランスの是正などが行われ、ゲームとしての完成度が上がれば、評価が変化するという可能性も残されてると付け加えておきます。






    これがホリーを完走した証です。
    実績は21個中18個までクリア。
    ノーデスクリアは流石に地獄なのでやりたくないです。


    もしご興味がありましたらどうぞ、という〆で終わりたいと思います。




    余談
    このゲームの影響で右肩が物凄く痛いです。ゲームで負傷したら評価ワンランク減点


    筆者評価: (~2024/4/11)


    【2024/4/12 追記】  
    Ver1.40で理不尽要素が大分緩和され、かなりマシになりました。
    相変わらず右肩には優しくないですが、販促漫画に「全てのレビューを読んでる」と記載してあり、
    開発陣がこのなんの参考にもならなさそうなプレイ日記を読んだのか、
    偶然にも筆者と同じ意見のレビューを書いた人がいたかはわかりませんが、
    ここに書いたことが何点か改善されており、その点に関しては好感を持ちました。

    以上から、筆者評価を1ランク上げることとしました。
    ここら辺がオンラインアップデートの強みでしょうか。


    筆者評価: